【製品の説明】
本案件では中鋼設備処が設計開発を担当し、中機の製造能力(鋳造、冷間圧接、機械加工および組立テスト)を一体化しました。そして台湾高速鉄道にある既存の日本製およびドイツ製工事用車両計6車種を、保線および操作の必要性に特化させる形で、多機能型保線用車両、延線設備車および延線牽引車等の3種類の工事用車両として改造しました。こうしてこれらの車両は、工事特化型、統合性および安全性等の長所が備わり、台湾高速鉄道の保線作業能力向上を支える力となっています。
【製品仕様】
多機能型保線用車両(MFV):長さ20m、幅3m、自重66トン。
延線設備車(CST):長さ19.6m、幅3m、自重65トン。
延線牽引車(CSM):長さ20m、幅3m、自重61トン。
【工事の範囲】
中機では工事用車両に必要な台車枠、シャーシ、自動連結器、ブームリフト、テーブルリフト、配線装置、引留装置、延線機装置、架線引込装置、シザーリフト、 電車線シャフトブラケット、高所作業台アセンブリ等…計車両12台分を供給しています 。
【製品の機能】
高速鉄道電車線関連設備は、その多くが5~8mという高所に架設されています。保線作業は保線用足場(上昇/平行移動等多数の機能を含む)を備えた工事用車両が行う必要があります。