台湾鉄道TEMU1000(<3)タロコ号)は、ホームに停車する際、車両通路のフロアとホームとの間に大きな隙間ができ、純正品の移動式ステップを使用してもやはり車両フロアとは一定の高低差が残り、旅客がつまづく危険が増し、車椅子やベビーカーの通行に不便をきたしていました。

旅客の乗降車時の安全性と利便性を高めるため、中機設計処の劉承恩エンジニアはこの課題を引き受けて全力で取り組み、多くの提案を受け入れるとともに台湾鉄道の実際のニーズを理解したうえで、TEMU1000車両の改造を最小限に抑えながら傾斜式の車両がホームに入線した際に、バリアフリー的機能を持つ移動式ステップを自ら設計し、幼児、/老人や身障者が容易に乗降車できるようにサポートしました。

この国産かつ自主設計により改造された移動式ステップは、テストベンチにおける耐久性と負荷テストに合格するとともに、旅客がいない車両を実際に台湾全土に走らせて試験を行いました。そして本改造プランが車両とホームの隙間を効果的に減らせることを確認するとともにすでに新型特許M581074号-鉄道車両のステップ装置を取得し、その実力を見せるとともに、高齢化社会に優しい環境改善に積極的に応えています。

中機の指導者は特別に『年度特別優秀提案』という最高栄誉を劉エンジニアに授与しました。努力の後の美しさ、感動と達成感、これも我々が引き続き努力し、夢に向かって前進する原動力です。

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